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2010年9月5日日曜日

伝・鎌倉街道



スケッチ会の下見を兼ねて,国分寺の史跡を訪ねて歩いてきた。猛暑のさなかで,日なたに居ると痛いほどの暑さだった。
国分寺の南口から「お鷹の道」沿いに西に向かうと,遊歩道の視界が急に開けて,小川が流れているところについた。「真姿の池」湧水と呼ばれ,名水100選にもなっているところだとか。石橋の下を湧水の流れが南に下っているようで,北側を見ると,黒板塀の古い農家がある。何か大昔に戻ったような気になった。
思わずスケッチブツクを取り出して,早速,二,三枚描いてみた。
近くの桜門や薬師堂などを描いてから,午後は国分尼寺の近くに残っているという「鎌倉街道」の切り通しを見ることにした。行ってみると,期待通りのところで,ここでも数枚のスケッチを描いた。両側を木立に囲まれた,道を眺めていると不思議に穏やかな気持ちになってきた。旧鎌倉街道の一部として復元保存されたようだが,そ
れでも,東京もまだまだ捨てたものじゃない。そんなことを感じさせた。
駅に向かう道々そんなことを考えながら行くと,暑さも何処かに吹き飛んで,夕方の風が心なしか涼しく感じた。



31.AUG.2010.  P6画用紙  透明水彩 ダーマートグラフ