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2009年12月31日木曜日

シッチェスの浜辺



2008年の暮れから翌年の正月にかけてスペインを旅した。
これは、旅の終わりごろで、バルセロナに近いシッチェスの町。地中海沿いに海岸線が続いていて、遠くシッチェスの教会が見えていた。夜になると海岸沿いの道路もライトアップされて、幻想的な雰囲気になる。
私が泊まったホテルからは、20分ほども歩かなければならなかったが、今も残る旧市街の路地も2日にかけて歩き回ってみた。細い路地の所々に階段があり、所狭しと花が飾られていた。
カーニバルも有名な夏のリゾート地になっている。



03.Jan.2009   F4  マーメイド水彩紙 ペン  透明水彩



2009年12月30日水曜日

メスキータの中庭



2008年の冬、スペインに旅したときに訪れた町、コルドバ。

朝早くメスキータに着いたが、まだ見学時間には早いので、近くを散歩して歩いた。
ようやく中に入れることになって、最初に目にしたのが幾何学的な対称形にデザインされた中庭であった。建設当時には、この中庭に、水路が張り巡らされ噴水や水池もあったように聞く。


たわわに実るオレンジの果実が糸杉の緑に映えて、なんとも素晴らしい庭の景色に心洗われるような気持ちになった。



29.Dec.2008  SM マーメイド水彩紙 ペン  透明水彩



2009年12月26日土曜日

教会に続く道



カサレスの教会から丘の上に向かって歩き始めてから、少したって振り返ってみると、道が二つに分かれているところにであった。

階段の上にある家が何か可愛く見えて、惹きつけられるものがあったので、ここでも1枚スケッチしてみた。階段をのぼって、続く道を辿っても、丘の上まで行けそうだ。

昔は、馬でこの道を荷物など運んだのだろうか。かなりな急坂をあえぎあえぎ人も馬も上がったに違いない。そんなことを想像させてくれるような不思議な雰囲気がそこにあった。冬の季節ではあったが、海が近いこともあって、それほど寒さを感じるほどではない。


新しい年を迎える一年の終わり。あの町は、今年も、同じような佇まいの中にあるだろうか。


30.Dec.2008  SM   マーメイド水彩紙  ペン  透明水彩







2009年12月25日金曜日

マーケットの朝




今年の9月に、マカオ・香港を旅したときに描いたうちの1枚。

香港のスタンリィーーマーケットというところにでかけてみた。買い物客や観光客で朝から賑わっている様子で、店を冷やかして廻るのをやめて、スケッチを始める。

日本ではお目にかからないような何かエネルギッシュな雰囲気が漂っていて、そこが良いところなのかも知れない。軒先にバナナの束をいくつもぶら下げてうっている果物屋とか、所狭しと洋服をつるして売っている洋服屋とか、客の相手をしながら大きな声で話し続ける店の主人とか、見ているこちらまで元気になってくるようなところだ。





05.Sep.2009   SM   ダーマート  透明水彩

2009年12月22日火曜日

小さな村の教会




スペインを旅して訪れた小さな村。
小高い丘の上に白壁の軒を連ねて静かに佇む家々。村の中ほどにある教会の前で、スケッチしたのを思い出す。教会の前に続く石畳の道を丘の上までのぼってみた。


崖の下に続く丘の遥か遠くに、小さな集落がみえるだけ。ここいら一帯は起伏に富んだ地形のようだ。羊を放牧しているのか、あちこちに群れている。白壁の家々がくっつくように立ち並び、屋根を高さを辿っていくと、陸の起伏がよくわかる。
最近では、観光客が訪れるようになって駐車場にはバスの姿も。

風の音と時より空高く旋回する鳥の群れ、それ以外は何も無い。あの教会にも、もうクリスマスの飾りがつけられている頃だ。





制作 30.Dec.2008  SM   画材 ペン 透明水彩   取材地    カサレススペイン)





2009年12月19日土曜日

樹のある風景2



近くの公園に出かけて描いてきたものです。紅葉の時期でしたが、季節を少しさかのぼって描いてみました。
大きな公園の中をいろいろ歩きまわって、陽も傾き始め、ふと見上げると、それまで気づかなかった光景が見えてきました。 


逆光の中に見えるもの。陽の光を透して輝きを放つ木々の緑、順光では得られない色がそこにあります。同じ樹でも、見る方向を変えて見直してみると、全く別の世界がみえてきます。


そんなことは、絵画の世界では当たり前のこと、至極当然、何の目新しさもないようなものでしょう。しかし、「見れども見えず」という言葉の通り。今まで、おそらく何百回余りも見ていたであろう、そんな風景が、まったく新しいものに見えてくるということがあります。


歳をとっていくのも、そんなに悪いことではないかもしれません。絵を描くという目で、改めて身の回りを見渡していくとどこにでも、絵にできるものがありそうな感じがしています。




16.Nov.2009   F1    ダーマートグラフ   透明水彩



2009年12月17日木曜日

シヴィホフの水辺




9月の23日から、チェコを旅してきました。
4日目に訪れた町シヴィホフは、
城の周りを水路が囲み、水城と呼ばれています。のどかな田園風景がひろがっていました。
水路の川沿いには面白い形をした木が並び、樹の梢のこうに見え隠れする赤い屋根の城と一体になって、何か不思議な空間を作っています。


キャンプをしている人たち話し声が、時々聞こえてきます。後は、犬を連れたりして散歩する人の姿だけで、本当に静かなところでした。


26.Sep.2009  F1   ミューズ Homo  ダーマートグラフ   透明水彩







2009年12月5日土曜日

雑木林の秋



雨上がりの朝、小春日和というのは、こういう天気をいうのだろう。

天気に誘われて、出かけてみた。利用しようとした私鉄が、あいにくの事故で動いていない。かろうじて来た電車に乗り換えて、着いたのが「鷹の台」という駅。


近くを、東京の水道だった「玉川上水」が流れている。遊歩道を西に歩いていくと、雑木林があった。中に入ってみると、手付かずの自然が残っていて、百数十年前に戻ったような気持ちにさせられた。

近道になっているのか、時たま、人が行過ぎるが、あとは、静かな時間が流れていく。逆光に輝くケヤキの梢。落ち葉に影を落とす日差し。武蔵野の面影に浸りながら、雑木林を後にして、散歩を続ける。





04.Dec.2009   SM   ミューズ SKETCH B5  レタリングペン  透明水彩





2009年11月23日月曜日

秋色をさがして


秋の色をさがしに近くの公園にでかける。今年の紅葉は、あまり鮮やかな感じにならないが、それでも、秋を堪能させてくれるに十分だ。雨上がりの風が、銀杏の葉を落としていく道を、体育祭の帰りか、高校生が帰っていく。

並木道を埋め尽くす黄葉の絨毯を歩きながら、逆光に輝く梢を、まぶしく見上げる。秋の色と枯葉のにおい、人のざわめき、公園の秋を愛でる人の波。

余りに人が多いので、人の群れを離れて、奥のほうまで足をのばす。広場の縁を北に続く道は、人影も少ない。たまに、ジョギングしていく人が通り過ぎるだけ。地面に伸びた影が、冬の訪れを感じさせる。冷たい北風がやってくるのも、もうじきだ。

陽だまりの温かさを楽しんだ秋の一日。来年も来てみよう。



23.Nov.2009  F4  コットマン水彩紙 細目  ダーマート  透明水彩

2009年11月16日月曜日

根川緑道にて



ひと月ほど前に、西立川の駅から空堀川沿いの道を根川緑道まで歩いた。中央本線のガードを越えた辺りから見晴らしが良くなり、土手に植えられた桜の樹が気持ちよくつづく。

根川緑道の辺りは、人影も少なく、落ち着いた雰囲気で迎えてくれた。体育館の前の辺りも、「緑道と水路と橋」とが、おもしろい組み合わせを作っている。ここも描いてみたいとスケッチしてみた。昔の根川のままというわけにはいかないが、かなり雰囲気は伝えているように思う。

人の手が加えられて整備されるのはいいが、小川の流れは、護岸などしないで、綺麗にしないほうがいい。安全への配慮も必要だが、ここは川底も浅いので、あまり心配はないだろう。小川の岸辺が土の土手(?)だったら、どんなにいいかと願う。

この絵を描いたのは、二度目に根川に行った時だが、朝からボランティアのグループらしい人が川辺の道を清掃してくれたようだ。トイレも水を流したあとがあり、ありがたいことだ。散歩をしていて、一番困るのは、トイレが近くにない時でそんな時は、コンビニやスタンドのお世話になることもある。これから、ますます、このような自然の空間が大切になっていく時代だから、有料でもいいので綺麗なトイレがあるといい。


20.oct.2009   SM マーメイド水彩紙235g 荒目    レタリングペン  透明水彩




2009年10月28日水曜日

樹のある風景



雨上がりの朝は、抜けるような青空。近くの公園に出

かけて、秋の気配を見せ始めた樹を描いてきた。紅葉は、

まだこれからというところで、緑の中に黄色が混じりあって

いる。

木の実を拾う人の他には、人影も まばらで、ゆっくりと樹

と対話する 事ができた。

雨にぬれた幹も葉も、鮮やかに輝いてみえる。地面に

できた影が、何か物語っているような感じで、この一瞬を

描きとめておきたいと思わせる。

あと、半月もすれば、訪れる人で賑わうことだろう。


27.oct.2009  F4 マーメイド水彩紙 ペン  透明水彩



2009年10月19日月曜日

ドュルヴュイの朝


雨上がりのドュルヴュイの街を、朝からスケッチ。街の広場から、路地に入る辺りでこの日の一枚目を描く。描いている隣で、地元のテレビクルーがカメラを向けている。
描いているのもかまわず、フランス語で質問してくる。言葉が分からない私は、日本語で答えたが、英語は使えないのかと、インタビュアーが尋ねてくるので、片言の単語で返事をしながら、なんだか落ち着かない雰囲気がつづく。

ようやく他の場所に移っていったので、こんどは、落ち着いて描けそうだ。


08.may.2009  マーメイド水彩紙  ペン  透明水彩


2009年9月11日金曜日

第六回個展のご案内!

                  ドュルヴュイの街並み


                  聖母教会の運河(ブルージュ)


「第六回 加藤正三郎水彩画展」を、次の予定で開催いたします。

今回は、「ヨーロッパの町並と風景Ⅵ」と題して、下記の日程で開催いたします。

5月にベルギー(ドュルヴュイ、ブルージュ)を旅して描いた作品を中心に30数点を展示する予定です。

お近くでしたら、どうぞお出かけください。お待ちしています。会期中は会場に居りますので、お声をお

かけください。

お問い合わせは、こちらからどうぞ。  ⇒メール

・とき    2009年10月13日(火)-10月18日(日)

       AM 11:00-PM 6:00   最終日はPM 4:00まで

・ところ   ギャラリーベルハウス
       東京都東村山市栄町2-27-4      
       TEL 042-396-8763

最寄り駅 高田馬場より西武新宿線 
      久米川駅南口下車5分

       急行・準急 本川越か新所沢行き30分





2009年8月31日月曜日

ペギン会修道院の庭3



ブルージュ(ベルギー)のペギン会修道院の中庭を描いたうちの1枚。
広々とした庭に聳えている沢山の木々が地面に長い影を落としている。そのせいだろうか、外からここに入ってくると、ひんやりと心地よい風が吹いているような感じをうける。中庭を取り囲むように立ち並ぶ建物の壁と緑の絨毯が織り成すなんとも不思議な空間だ。
オードリー・ヘプバーンの「尼僧物語」の舞台として使われたことでも知られている。

11.may.2009.  F4 マーメイド水彩紙 ペン  透明水彩


2009年8月26日水曜日

ドュルヴュイの朝


ドュルヴュイに泊まって2日目の朝、 町の南側にある丘の上に登ってみた。
広場の一角に裏山へと登れる石段があり、細い急坂を上がること10分ほどで、丘の上についた。前夜の雨で、道がぬかるんでいたが、滑ることもなく無事に登りきることができた。あたりを眺めてみると、丘に続く道をはさんで気持ちのよい景色が広がっている。丘の上に何軒かの家が所々に建っていてそれ以外は木々や芝生に覆われている。
さっきから気になっていた大木を入れて1枚描いてみることにした。

08.may.2009. Durbuy  マーメイド水彩紙 F6  
 ペン  透明水彩



2009年8月24日月曜日

ドュルヴュイの黄色い家



ベルギーの小さな街・ドュルヴュイに泊まって、町を歩きながらスケッチをする。
泊まったホテルの東側にある陸橋を渡って、のぼり坂を行くと、川のたもとに大きな屋根の教会がある。
その教会の横を下っていくと、黄色いドアの可愛い家が目に留まる。いかにもこの街にぴったりの雰囲気の小さな家で、さっそく絵に描くことにする。スレートの屋根瓦が葺いてあり、其の上には、大き目の煙突がのっかっている。こんな煙突なら、細身のサンタが中に入ることもできるのではと、勝手な想像をしながらペンを運ばせていく。
鉄製の格子戸の向こうに中庭がみえているが、緑とレンガ色と、黄色のドアと、物語に出てくるような配色に見入ってしまう。
パレットの色を沢山使いたくなってしまうような賑やかさを味わいながら、暫らく時を過ごした。

09.may.2009. Durbuy     マーメイド水彩紙     
荒目   235g    ペン  透明水彩


2009年8月23日日曜日

グランプラス付近の広場



ブリュッセルのグランプラスに程近い小さな広場の眺めを描いてみた。
街の中心グランプラスの近くだけあって、人の数が多い。この小さな広場も大勢の人で賑わっていて、店に品物を運ぶ軽トラックや昼時を控えて忙しく働く人の姿、広場にぽつんとあった小さな雑貨の店もだいぶ繁盛している様子だ。
少し赤黄に色を染めた街路樹が立ち並んでいて、強い日差しの中で、ほっとするような日陰をつくってくれる。其の一つに入ってスケッチしていたが、いつの間にか、昼時になっていた。


07.may.2009. マーメイド水彩紙  F6  荒目 235g  ペン  透明水彩




2009年8月21日金曜日

ペギン会修道院の庭2



ペギン会修道院の中庭の入り口にあたる場所から描いてみた。
観光客もそろそろ賑やかになってくる時間で、この辺りを通っていく人も多くなってきた。深閑とした中庭にはいると、中はとてもひんやりしていて、気持ちの良い風も吹いている。この庭で、別に2枚ほどスケッチしてから、表に出て、橋の辺りからもう一度眺めてみようと思う。
地元の中学生の課外活動があるようで、学生の姿が目立ち、とても楽しそうな笑い声が聞こえてきたりする。

11.may.2009. Begijnhofにて  マーメイド水彩紙 F4   ペン  透明水彩


2009年8月20日木曜日

三楽の坂(小金井市)


坂上に、小金井第四小学校がある。この坂の東側に大正時代、実業家の前田家が別荘(三楽荘)を建設したところから「三楽の坂」とよばれる。
東京経済大学の横の「くらぼね坂」を描いてから、ここへ来る途中に、弁天坂があったが、以外に小さな坂で見落としてしまいそうなほどだ。

三楽の坂は、別名「学校の坂」とも呼ばれているようだ。こんもりとした木々に覆われていて、暑い日ざしを防いでくれる。急坂を行き交う車も多いので立ち止まっているには、注意が必要だ。

19.Aug.2009.  F6  モロー水彩紙   ペン  透明水彩


2009年8月18日火曜日

昼下がりの「質屋坂」


小金井市の連雀通りからハケの道にかけては、立川段丘の崖線が続いている。薬師通りとの間には、幾つか、坂道になっているところがあり、その一つ「質屋坂」を描いてみた。
坂の途中にある古びた民家の門口から描いたみた。夏の日差しが背の高い木にさえぎられて、日陰になっている。其処に入って描いていると、自転車を押していく初老の男や、立ち乗りでいく若者、買い物帰りの老婆など、いろいろな人が行き交っている。
古道が通っていた場所で、今でも昔日の面影を残しているように思う。


17.aug.2009.  G4  ミューズ ランドスケープ  ペン  透明水彩


2009年8月15日土曜日

グランプラス付近の路地

ベルギーのドュルヴュイという町から、ブルージュへ移動する途中で、ブリュッセルに立ち寄った。昼前に着いてから、グランプラスの近くでスケッチをしたうちの1枚。
ここの前を通ったときから、気になっていた所で、もう一度戻ってきてから腰をすえることにした。人通りが多いところなので、昼に近づくにつれて行き交う人の姿がふえてきたが、そんなことは全然気にならなかった。むしろ、人込みのなかに居る方が、この街の雰囲気には合うような気がしてきた。
暗い路地の奥に教会らしい建物と屋根が見えていて、奥まった路地の向こうに誘われていくような不思議な感じを味わいながら一気にスケッチを終えたのを思い出す。通りに面したところには、小さな広場があって、この辺りもいい感じの所で、他にも3枚ほどスケッチをしたころ、ようやく昼近くになっていた。

07.may.2009.  ブリュッセル マーメイド水彩紙  荒目 235g  ペン  透明水彩


2009年8月9日日曜日

ペギン会修道院の庭


ベルギーのブルージュに泊まった翌日、前日に見ておいたペギン会修道院に朝からでかけた。ここの中庭の風情がとても素晴らしく、朝方の光でもう一度見たいと思ったからだ。期待通りに、人の姿もまばらで、中庭に無数に聳える木々の緑と、建物の影に囲まれた静かな庭が、そこにあった。

あいにくと、教会の修復があるのか、工事が始まるところだったが、それを背中にして一枚目は、入り口から入った辺りを描いてみた。敷石と地面に映る影がとても素晴らしく、心を穏やかにさせてくれる静かさの中で、しばし、時が立つのを忘れて描いたのを思い出す。

11.may.2009.  Begijnhofにて  モロー水彩紙 粗目 185g   F4  ペン  透明水彩

2009年6月15日月曜日

ドュルヴュイの街並2




ドュルヴュイの街をくまなく歩きながら、終日スケッチを楽しんだ。
この日は、地元のケーブルテレビ(地方局)の取材が入っていて、朝からそのスタッフが、この街にやってきていた。何か、この地方に絵を描きに来る日本人の旅行客が珍しいのか、それとも、ここベルギーでも「日本ブーム」とやらの影響があらわれているのか、その意図はよく知らない。
ツアーの計画を立てるときから、現地の観光業者を通じて取材の申し込みがあったようだ。
ベルギーでは、フランス語がよく使われていて、インタビューの主も、フランス語できいてくる。添乗員で来ていた若い女性を除いて、私たちの全員がフランス語は話せない。英語を操る人が二人いたが、あとは、もっぱら日本語で受け答えをすることになる。クルーも後半諦めたのか日本語で、話してくれていいということになって、身振り手振りで答えることになった。
午前中いっぱい、絵を描いている様子を取材してから、昼食のビヤーハウスまで付いてきて、其の様子を映していたが、帰国後、その動画(ビデオ)が現地のテレビ局から放映されたという話を聞いた。インターネットのサイトでも見ることができて、旅行の良い思いでになった。


08.may.2009. マーメイド 荒目  ペン  透明水彩


2009年6月12日金曜日

ベギン会修道院近くの運河



ベルギーのブルージュ滞在3日目。少し雨模様だったが、前日も行ったベギン会修道院へ朝から行くことにした。修道院前の道から南側に伸びる小さな運河の様子が気になっていたからだ。
朝早かったせいもあって、まだ観光客でそれほど混んではいない。中庭を見た後で、もう一度運河の見える場所にもどって描いたのがこの一枚だ。
奥に架かる小さな石造りの橋の向こうに木立がけぶったように見えている。水面に映った影を揺らすように水鳥が泳ぎ回る。まるで、自分の姿を描けといわんばかりの様子で、描いていて笑ってしまうほどだ。
その場で彩色までして仕上げることができた。

12.may.2009.  F6  ペン  透明水彩



2009年6月3日水曜日

ドュルヴュイの街並1


ドュルヴュイ滞在2日目。石畳の小道を歩いていくと、緩やかな坂を上がりきったところに「聖ニコラス教会」がある。小さな街にもかかわらず、大きな屋根を乗せた立派な建物だ。
教会のところで道は二つに分かれ、左手を行くとウルト川に架かる橋に出る。右手の道を下りていくと街中を巡って広場へともどるようになっているらしい。
角の洋服店から教会をふりかえるようにして見ると、屋根越しに尖塔が見えてきた。店の横から、曲がりくねった道筋と背後に見える教会をいれて描くことにした。
時折、小雨がぱらつくような天気だったが、雨の合間に陽が射してきて、梢の先が明るく輝いて見えた。


08.may.2009.  F6   マーメイド水彩紙   ペン  透明水彩


2009年5月26日火曜日

デュルヴュイ全景


スケッチ旅行で訪れたベルギーの町・デュルヴュイ。
ブリュッセルから車を走らせて2時間あまり。ベルギーの南東部にあるアルデンヌ地方の小さな町だ。丘をたどるように車を走らせていくと、急に視界が開けて小さな町が見えてくる。菜の花か、一面に黄色の絨毯が新緑の草原と競い合って広がる。
デュルヴュイは、そんな小さな町の一つ。ウルト渓谷に包まれるようにして佇んでいた。ひと回りしても10分ほどで歩けるような所で、曲がりくねった石畳の細い道と、石造りの家と、背後につづく深い森。どこを見ても描いてみたくなるようなステキな町だ。

滞在3日目に、山の上にある展望台からの眺めを絵にした。天気が良い朝で、遠くまで続く森と、眼下に広がる家並み、城、川の流れが良く見えた。



09.may.2009.  F6   マーメイド水彩紙   ペン  透明水彩

2009年5月22日金曜日

ブルージュ・聖母教会の中庭より

2009年5月6日より、ベルギーのデュルビュイと、ブルージュの二つの町へ「スケッチ旅行」に行ってきました。この絵は、ブルージュに3泊した時に描いたものです。ベギン会修道院の近くで描いた後、聖母教会に寄って中庭にかかる運河の様子をスケッチしたものです。
午後の日差しを浴びて、運河に映る緑の輝きを描いてみたくなって、その場で、彩色までして仕上げた1枚です。


2009.05.11.  F4  マーメイド水彩紙  ペン  透明水彩

2009年2月4日水曜日

トレドの路地裏


トレドの街は、迷路のような路地が続いている。
薄くらい路地をたどっていくとさらに奥まって道が続き、迷ってしまうかと思わせる。
表舞台から取り残されたようなその佇まいの中にトレドの歴史をたずねてみたいと
感じた一刻でした。

2008.12.27.  SM
マーメイド水彩紙 荒目
 ペン  透明水彩

トレドの路地裏


トレドの街では、ほとんど落ち着く暇もなく、駆け足で観て回ることになり、とても残念な思いをした。
やはり、トレドの街では、泊まってみたいものだ。夕刻や朝方なども静かな旧市街の路地をゆっくり歩くことができたら、どんなにいいことだろうか。


午後の日差しを受け日陰になった坂道を描いてみた。


2008.12.27.  SM
マーメイド水彩紙 荒目
  ペン  透明水彩

2009年1月17日土曜日

アーモンド畑の続く道


昨年の暮れから正月にかけて、スペインへ行ってきました。
7日目は、バレンシアの町を出て、タラゴーナに向けてひた走ること3時間。バレンシアの町を出発して郊外に出ると、其処は、一面のアーモンドの畑がどこまでも続いていました。低く背丈を抑えて育てているのか、人に背よりもわずかに高いぐらいの木々が立ち並び、薄紅色の枝を伸ばしていました。
花の咲くころの風景を想像しながら、遠い山並みに続くアーモンドの畑を車窓から描いたものです。ゴッホの有名な作品『アーモンドの咲く頃』?の中では、確か白い花だったように思います。梅の古木に似た樹形をしていて、何か日本の風景を思わせるところがありました。

2008.12.31.  SM  ダーマトグラフ  透明水彩