私のふるさとに流れる小川・黒目川は、東京でも有名な湧水の里にその源流があります。その源流近く、武蔵野の面影を残す森に囲まれたこの界隈が柳窪地域。
私が三十数年前に移り住んできたころは、この辺り一帯が窪地になっていて、湧き水がいたるところからあふれ出て小さな池を作っていました。現在では、昔とすっかり変わってきてしまっていますが、それでも、この辺りだけは昔のままで、昼でも薄くらい森のあたりは、とても静かで、木の香りが溢れています。
故郷の変わらない姿や、面影を、何かとても懐かしく新鮮な気持ちで見直してみたいと、この頃考えるようになりました。
2008.6.13. B5 極厚口ケント紙 鉛筆 コンテ ダーマト 透明水彩