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2007年12月19日水曜日

ハルシュタットのクリスマス Hallstatt-2

ハルシュタットの湖畔に並ぶボートハウス。夏の賑わいを終えて、ひっそりと静まり返っている。広場に続く道の上にも、その傍らの木々の上にも、そしてボートハウスの屋根にも今年一番の雪が降り積もり、クリスマスイブの夜を迎える準備は整った。
2007.12.19.  SM  ペン  透明水彩

ハルシュタットのクリスマス Hallstatt-1

今年の夏の旅行で訪れたオーストリアの村、ハルシュタットでは、もう雪が降っているだろうか。クリスマスの近づく頃には、一面の銀世界になっているのではないか。サンタクロースが、きっと訪れるに違いない、そんな思いにさせてくれるハルシュタットの村に想いを寄せて描いてみた。
2007.12.19.  SMオリオン・ワーグマン ペン 透明水彩

2007年12月10日月曜日

ヴィットルキアーノの路地

スケッチ旅行の三日目。イタリアのボマルツォから車で30分程のところにヴィットルキアーノという村がある。岩山の上に石積みの家が立ち並び、中世の山岳都市として開かれた所のようだ。村の入り口に石造りの門があり、それをくぐると、中世そのままの佇まいで狭い道を挟むように家々が立ち並んでいる。道は村の中を一周してまた元の門のある広場に出るようになっている。しばしスケッチをしていると、村の作り酒屋(地元で取れる葡萄からワインを作っているらしい)のご主人と奥さんらしき二人に出会い挨拶を交わす。しばらくして、先ほどの女性がワインのボトルを手に持って現れて、私に、くださると話しかけてきた。片言のイタリア語で礼を言って頂くと、「どこから来たのだ」と言うので、日本からスケッチに来たと話す。思いがけない贈り物に人情の厚さを感じてしまった。ワイン蔵と思われる場所のロゴだけは写してきたが、肝心の住所と名前を聞き忘れてしまった。機会があれば、お礼の手紙など出そうと思う。とても古くからの村のようで、玄関に繋がる石段の角が擦り切れているのを発見して驚いた。年月の長さとそこで営まれた人々の暮らしぶりが伺われるように思う。とても静かな路地だった。
2007.10.12. F6  モロー水彩紙荒目   ダーマトグラフ  透明水彩

2007年12月9日日曜日

落葉

新宿御苑でスケッチ会。朝から小春日和の温かさで、気持ちよく一日すごした。今年の紅葉も、今日が最後だったかも知れない。午後から風が出てきて、新宿門の大銀杏の前を通ると「銀杏吹雪」の様が見られた。風に吹かれて、黄色い蝶のように舞い落ちてくるのを大勢の人が見上げていて、そこだけが映画のワンシーンのようにも思えた。帰り際に思わずプレゼントを貰った気分で、うれしい気持ちで帰路についた。
2007.12.9. P6 ダーマトグラフ 透明水彩

2007年12月5日水曜日

トスカーナの丘

イタリア旅行でトスカーナ地方を通り、どこまでも続く丘の広がりを絵に描いてみることにした。林や畑、丘のつながり、建物や道の行く手など細部には、あまりとらわれず単純化して描いた。空の色をおいてから山並みを薄く塗り、遠景の畑から手前へと進めていった。建物や木々、道のつながりは、全体の色調に合わせながら、それぞれが自己主張しすぎないようにバランスを考えた。最後に畑の畝をいくつか描き込んで完成する。
2007.11.  F12  4B鉛筆  透明水彩

2007年12月3日月曜日

ボマルツォ遠景

イタリアのローマから北に車で2時間ほど走った所にボマルツォという小さな村がある。日本からの観光ツアーでは全くといっていいほど立ち寄らない土地だ。中世の城塞都市(山岳都市)の一つでこの辺りには、そうした村がいくつか散在しているようだ。ローマの空港についてチャーターしたバスに乗り、走ること2時間。夜遅くに、ボマルツォに着いた。辺りは真っ暗でどこに家並みがあるのか定かではない。農場が経営するホテルの主人が軽トラックで我々一行を村の広場まで迎えに出てくれていた。宿のホテル(日本で言うコテージ風の建物)につくとライトアップされた村の建物群が暗闇にポッカリと浮き出ているように見えた。2日目は朝から一日ボマルツォの村を描く。添乗員が交渉してくれて、地元の旧家の庭先からボマルツォの村が一望できる場所でスケッチすることができた。断崖絶壁の上から眼下に町並みが望める最高のポイント。柵も何もない場所で足を滑らせたら一巻の終わり。添乗員が代表で責任を問わない誓約書を書かされた理由が分かる。そこでスケッチした内の一枚、屋根の色だけはつけて帰国してから仕上げた。
2007.10.11. F6  モロー水彩紙荒目   ダーマトグラフ  透明水彩

マナローラ遠望

イタリア旅行の6日目。モンテロッソの駅から列車に乗りマナローラの町へ一日スケッチに出かける。日差しが強くて、とても10月とは思えないほどの好天気。静かな磯で気持ち良さそうに泳ぐお年寄りの姿が見られたりして、リゾート地らしい雰囲気。北側の高台のテラスからスケッチして色をつける。
2007.10.15.  F8  ホワイトワトソン  ダーマトグラフ  透明水彩

マナローラの通り

イタリアのチンクエテッレの一つ、マナローラの町の通りの風景。駅を降りて海辺に向かう通りには、店の前にたくさんの船が並べられている。装飾としての役割をかねているのか詳しいことはよく分からないが、今ではリゾートにもなっている漁村の雰囲気を演出しているように思われた。
2007.10.15.  F6  モロー水彩紙荒目   ダーマトグラフ  透明水彩

2007年11月15日木曜日

漁村の風景 リオ・マッジョーレ

イタリアのリグリア海に面する小さな漁村リオ・マッジョーレ。ここを訪れたのは、今年の8月16日。モンテロッソから船に乗りチンクエテッレの村々を海上から眺めることができた。リオ・マッジョーレも他の村と同様に小さな村で、昔は漁に出て生計をたてる漁師町だったのだろうが、今は観光が産業の一つになっている様子だ。人の行き来する通りに幾隻もの船が並べて置かれている。
2007.8.16.  F6  ラングトン紙  ダーマトグラフ  透明水彩

2007年11月14日水曜日

シャーフベルクの山小屋

オーストリアのザルツブルグからシャーフベルグ山をめざしてバスに乗る。ツアー旅行の8日目。蒸気機関車の登山列車に乗車して急勾配の山道を上ること数十分、頂上に着く。1783メートルの高さからはるかアルプスの山並みが見える。頂上近くにある山小屋らしき建物を描く。山道を上がってきたハイカーも急いで描き加えると、私の描いた絵を覗き込んで、「これは、わたしたちか?」と尋ねるので、
「そうだよ。」と答えると、にっこり。絵を描いていると、いろんな所で話しかけられる機会が多い。だれでも、絵には関心があると見える。言葉が分からなくても、絵は世界中どこでも理解できるからね。
2007.8.12.  33×21cm ミューズ ランドスケープ  ペン   透明水彩

2007年11月13日火曜日

ミヒャエル広場付近(ウイーン)

同じ8月16日の早朝に描いた2枚目。同じ広場から南側を向いて描く。このあたりの路地を一つ中に入ると、小さな中庭のある場所があり、そこも何か心動かされる風景に思えた。人ごみの中で描くのにもなれたが、早朝は人影も少なく街の静けさが際立って好きな刻だ。バールの店員が直に店の準備を始める時間が近づいている。
2007.8.16.  F4  ALDEMAN紙 ペン 透明水彩

ミヒャエル広場の朝

オーストリア旅行の最後にウイーンで連泊する。ウイーン最後の朝、早起きしてスケッチに出かけた。薄暗いミヒャエル広場には、犬を連れて散歩する人など早朝から出かけている人の姿を見た。広場の角から北西を向いて描いた一枚。
2007.8.16.  F4  ALDEMAN紙(世界堂) ペン 透明水彩

2007年11月12日月曜日

ペーター教会(ウイーン)

ウィーンのシュテファン広場からペーター教会の見える路地を描く。早朝の広場は人影もなく静まり返っていた。薄くらい路地の正面にペーター教会の屋根と壁が輝いていた。

ザルツブルグ大聖堂

ザルツァッハ川のシュターツ橋のたもとにあるシュタインホテルの最上階に上がる。レストランからの眺めが素晴らしいとバスの運転手さんに教えてもらっていたのだ。生憎の雨で、テラスに座ることができず、屋内からスケッチした一枚。ウエイターが絵を覗きこんで「ヴェニッシモ!」と褒めてくれた。気をよくして、右手に続く別の教会をもう一枚描いてみた。雨の中のザルツブルグ、忘れられない思い出の一つになった。

2007年11月9日金曜日

リオ・マッジョーレの午後


イタリアのチンクエテッレの一つリオ・マッジョーレの風景。10月の中旬に訪れたときにスケッチした一枚。船着場で船を下りて桟橋の石段をあがる。そこから道は村に続く下り坂。波打ち際の石畳から見上げた風景を描いた。日差しがやけに強かった。いつの間にか日に焼けて顔が赤くなったのにも気づかずに一日スケッチを楽しんだ。旅の思い出の一つだ。

2007年11月1日木曜日

2007年個展のお知らせ


       2007年個展のお知らせ
         「第四回 加藤正三郎水彩画展」 



「ヨーロッパの町並と風景」と題して、第4回個展を次の日程で
開催いたします。今回はオーストリアとイタリアの風景を中心に
展示する予定です。お近くでしたら、どうぞご覧ください。  



     ・とき    2007年11月27日(火)-12月2日(日)             

             AM 11:00-PM 6:00  2日はPM 4:00まで

             11/27,28,12/1,2は会場に居ります  

      

     ・ところ   ギャラリーベルハウス                     

             東京都東村山市栄町2-27-4              

             TEL 042-396-8763    



     ・最寄り駅 高田馬場より西武新宿線 久米川駅南口下車5分          

             急行・準急 本川越か新所沢行き30分    





                                                                          

2007年10月25日木曜日

ヴェルナッツァの朝

10月10日からイタリアにスケッチ旅行する。チンクエ・テッレの村の一つヴェルナッツァを訪ねる。バカンスの季節の終わりの時期にしては、海辺で遊ぶ人で駅からの道が賑わっていた。一度は行って見たかった町、チンクエ・テッレ。今その村にいると思うと心がはやる。日差しがやけに眩しくて午前中は船着場の塔に上がってスケッチする。午後は北側の斜面に回って町並みを一望できるところから描いた。

2007年10月21日日曜日

左衛門橋2

橋の南詰めから総武線の駅方面に向かって描きました。他にもたくさんスケッチしている仲間の方がいて、とても刺激的な雰囲気の中で描けるのが好きです。見下ろしているはずなのですが、立ち上がってしまったようにも思い、橋の端にあたる車道の線をあとで、強く描いて直すことにしました。

左衛門橋

久しぶりにスケッチ会に参加しました。場所は日本橋馬喰町二丁目にある左衛門橋というところです。総武線の人形町駅からすぐの神田川にかかっている橋です。東京生まれの私ですが、ここに来たのは初めてでした。風があって日陰に居ると心地よい陽気の一日、思う存分スケッチに没頭できました。

SHOスケッチ淡彩・水彩画: バートイシュルの小橋

SHOスケッチ淡彩・水彩画: バートイシュルの小橋

2007年10月7日日曜日

バートイシュルの小橋

オーストリアのバートイシュルで泊まり、翌朝早く町を散策する。イシュル川の畔を遡っていくと、小さな橋に行き着いた。橋の袂から上を仰いで描く。

バートイシュルの黄色い家

オーストリアのバートイシュルという町を訪ねたのは8月12日の夕刻だったが、猛暑の為かやたらと日差しが強かったのを思い出す。トラウン川沿いに歩くと、ホテルの近くに黄色い家が目に付いた。西日を浴びて輝いているその建物の壁の色が鮮やかに見えた。

2007年10月1日月曜日

シャーフベルク山

オーストリア旅行8日目。ザルツカンマーグート地方のヴォルフガング湖から登山鉄道に乗り、シャーフベルク山の頂上(1783m)へ。天候に恵まれず、稜線は雲海に隠れて見えないが、わずかに麓の湖がはるか下に望めた。ハイカーのための山小屋が尾根の向こうに見え、広々と草原が続く気持ちの良い場所で、楽しくスケッチができた。

2007年9月28日金曜日

ハルシュタット湖畔

訪ねてみたかった所に行くことができました。オーストリアのザルツカンマーグート地方にある村、ハルシュタットです。私が訪れたのは8月の13日。塩鉱を見てからハルシュタット湖畔の店で昼ごはんを食べていると急に激しい雨。でも、店を出る頃には上がって、雨上がりの景色を楽しませてくれました。ゆっくり散策する時間があれば、もっとよかったと思います。オーストリアに行く機会があれば、もう一度行ってみたいところです。ボートハウスとして使われている舟屋が湖面に影を落とし、旅情を誘います。

2007年9月26日水曜日

ハイリゲンブルートの村

展覧会の出品用として描き起こした12号の絵です。スキャナーでは取り込めないので、デジカメで撮影してからフォトショップで明るさ色調など調整してあります。実際は、もう少し明るい黄緑色のトーンになっています。写真の場合も同じことが言えそうですが、絵の場合も原画とディスプレー画面上での色彩に違いがあります。特に太陽光の環境でデジカメ撮影した絵は、水彩紙の白地がセプアがかってしまい、その調整がなかなかうまくいきません。私の場合は、朝の早い時間帯にガラス越しの太陽光で作品を撮影しています。照明も使ってみたのですが、自然な色彩で撮るには、自然光が一番いいかと思います。白地をくっきりと白くして色彩はなるべく原画に近いものを再現する方法が、今の私には分かりません。どなたかフォトショップの使い方などご存知の方がいらしたら、教えてくださると幸いです。

2007年9月16日日曜日

ミヒャエル広場付近(ウイーン)

ウイーンのミヒャエル広場に向かって左手の小路を入り、アーチをくぐると、中庭に面した住宅の一角に出た。どこでどんなモチーフに出合うか予測がつかないのが旅の楽しさ。メインストリートの風景よりも、こういう何気ない場所が私は好きだ。

2007年9月12日水曜日

小さな船着場

オーストリア旅行4日目。ハイリゲンブルートを発ってアルプス山岳道路を通り、パステルツェ氷河を見学。夕刻、ツェルアムゼーの町に着く。ツェル湖の湖畔に建つグランドホテルの建物の後ろ側に回る。小さな船着場があり、いくつかのボートが係留されている。後片付けをしているのか先刻より桟橋で働く人がいる。

ハルシュタットの教会

オーストリア旅行9日目。ハルシュタットの町を訪れる。船着場の辺りから山側に少しあがった辺りで、振り返ってみるとハルシュタット湖と教会が見える。この町では2時間ほどしか居られなかったのだが、もう少しゆっくりと散策したかった町だ。船に乗って湖の上から町を眺めてみたかった。

黄色い家

バート・イシュルを流れているトラウン川の畔に一際目立つ黄色の家がある。ホテルなのか、それともレストランなのか遠くでは分からないが、窓のつくりを見るとホテルなのかもしれない。その後ろに隠れているように見えるのは、ゴルデナーオックスという4つ星のホテルだ。

2007年9月11日火曜日

バートイシュルの橋

オーストリア旅行8日目。バートイシュルの町に夕方つく。夕食までに時間があるので、早速町に出る。ホテルの近くにある橋に立つと、対岸の建物の黄色がやけに目に付く。夕日が照り返していっそう鮮やかにしているのだ。橋を渡り、さらに上手の橋を通ってこちら側に戻ってくる。エスプラナーデと呼ばれる散歩道を歩く。木陰に入って、川岸の柵から黄色い建物をスケッチする。あとで調べてみると、そこはゴルデナーオックスというホテルのようだ。

2007年9月9日日曜日

ラツテンベルグの町並み

オーストリア旅行6日目。ラッテンベルクを訪れる。ここは、イン川沿いの小さな町。銀山で栄えていたが、17世紀にはもう採掘されなくなっていた。貧困財政のため修復建て直しができなかったので、ほぼ
完全な形でルネッサンス時代の都市の姿をとどめることができた。ここは、町の入り口に当たるが、イン川沿いの土手からの景色もなかなかに美しい。

2007年9月8日土曜日

メルク修道院の庭

オーストリア旅行10日目。バートイシュルの街から、スティフト・メルク修道院に向かう。修道院の敷地内にあるステイフトパーク(公園)の中の木立を描く。

グラーツのドーム教会

オーストリア旅行2日目。オーストリア第二の都市グラーツに泊まる。グラーツは、スラブ語の「グラデツ」に由来する。古来この町は、東からの外敵に備える要塞の役割を果たしていたようだ。レンガ色の屋根が続く旧市街の中でも、このドーム教会の建物は印象的だ。

カフェ・ムンディング

オーストリア旅行の5日目。チロル地方の中心地インスブルックを訪れる。雨の中、市内観光をしてから自由行動になり、旧市街の中を散策。この地方で最も古い自家製ケーキ店、カフェ・ムンディングは
1803年創業で、建物も何度か修復されてきたはずだが、往年の面影を残しているように思う。30種類以上のコーヒーがあり、「黄金の小屋根」のかわら型チョコも有名である。

2007年9月7日金曜日

ハイドン教会

オーストリア旅行2日目。ウイーンからハンガリー国境に近いアイゼンシュタットに向かう。この町は、ハイドンゆかりの地ということで、ハイドンの住居跡や自作の演奏をした大広間のある城など観光する。ハイドンの墓所として知られるベルク教会(ハイドン教会)でスケッチ。教会を取り囲むように階段があり、一周できるようになっている。教会の地下にも礼拝の部屋がいくつかあり、一巡りする。小さな 丘全体が教会になっている。

ハイリゲンブルートの朝

8月5日より オーストリアに旅行する。3日目に訪れたハイリゲンブルートの村。山間の谷間に家々が散在し、少し小高いところに教会がある。なんとも素敵な雰囲気を持つすばらしい景色が広がる。翌朝
近くを散策しながら、数枚のスケッチを描く。霧に包まれた牧草地の囲いの中で、羊が角をつつき合わせて喧嘩する音がゴツゴツと響いてくる。何をそんなに喧嘩する必要があるのか皆目検討も着かないが、思わず笑ってしまう光景だった。羊にもいろいろとあるのでしようね。

2007年9月2日日曜日

善福寺公園・晩夏2

いつも集合場所にしている所で、2枚目を描く。左手の背の高い木が画面を左から支え、その足元に吸い込まれるように池面が右奥に湾曲している。右手の葦原の部分がやや軽くなってしまったように思う。はたして、奥行きのある絵になったであろうか。

善福寺公園・晩夏

久しぶりにスケッチ会に参加する。9月に入ったとはいえ、残暑の公園でのスケッチとなった。何処を見てもまだ夏を思わせる緑一色。先生の話では、描きにくい季節らしい。木々の緑に変化が無く、その違いが表現しにくいとのこと。明暗や色彩の変化を、遠近としてとらえて描くようにすれば良いことを教わる。遠くの木々は、ゆっくりやさしく軽やかにダーマトの線を引き、近くのものは、早く強いタッチで荒々しく線を引くと、ものの遠近感が表現できる。それに彩色を施していくことになる。
見るものの視線を誘うような線の強調、画面全体の流れ(動き)を意識することなど、とても興味深い話をきくことができた。

2007年8月18日土曜日

インスブルックの街並み

オーストリア旅行の5日目。オーストリア第二の都市、インスブルックに泊まる。この町で、建物の背後に聳え立つ山並みの姿を見たかったが、雨模様で見ることがかなわなかった。天気がよければと、希望をこめて描いた1枚。突き当たりを右手に曲がり、旧市街でもっとも賑やかなマリアテレジア通りに向かう。沢山の観光客の中にイスラム系の人の姿が目立った。「黄金の小屋根」のテラスで、何か催しがあるようで、その準備のテントを張っているところに出会った。

ハイリゲンブルートの朝

8月5日よりオーストリアを旅してきました。3日目に泊まったハイリゲンブルートの村。あいにくの雨模様が、翌朝は上がり、幻想的な山間の姿を見せてくれた。宿を出て10分ほど下ったところで振り返ると、山を背に教会が良く見える。宿に戻って現地で仕上げた1枚。

2007年7月23日月曜日

勝どき1丁目界隈

スケッチ会で、勝どき1丁目の路地を描きに行く。このあたりは、戦災で焼けずに残った家(長屋)が残っている所だが、近々に取り壊されるという話もあるようだ。今となっては、貴重な建物だが、私の故郷
向島界隈の雰囲気に似ている。向島は、すっかり変わってしまって昔の面影が無いが、このあたりもいずれそうなってしまうと思うと寂しい気がする。

2007年7月14日土曜日

南の島・八重山14

5月 の中旬、沖縄の小浜島でとまり、敷地の中にある水牛のいる池を散策。その時に描いたスケッチをもとに「はいむるぶし水牛池」と題して作ったのがこの絵です。第20回上野の森美術館・日本の自然を描く展に出品し、入選作品として選んでいただきました。

2007年7月9日月曜日

善福寺公園・下の池

きのう、善福寺公園でスケッチ会に参加。下の池の奥まで行くと、はすの花が、よく咲いている。絵の中には、あえて入れないことにして、ベンチの前から描いた一枚。

道端の花たち

バス停からの帰路、芝生畑の中を歩いてくると、道端に黄色い花が目に留まり、家に持って帰って飾ってみた。花の名前をほとんど知らないので、タイトルをつけるのに困った。先日の、MSさんのまねをして、花を描いてみたが、なんともいえない、その色を表現できないもどかしさがある。生きている花の生命力のような輝きを描き表わせるようになりたいものだ。

畑の野菜たち2

畑のトマトは、「おどりこ」と「強力米寿」という種類を六株ずつ育てています。去年は、大型福寿というのもやってみましたが、何か病気に弱かったようで、今年は、二種類にしました。ひとつ気になるのは、
実がそろそろ色づくころに、蔕の反対側・頭頂部が変色して腐ってくる病気になるものが、けっこうあることです。畑の仲間の話では、石灰のやりすぎではということですが、よくわかりません。
天候の影響もあるのでしょうか。実際のトマトは、りんごほどではありませんが、もう少し赤みがあります。もうひとつ、物足りない色合いというところです。

畑の野菜たち

家の近くで畑( 4×16mほどの広さがあります)を借りています。今年で二年目になるのですが、この季節は夏野菜の旬。このあいだまでは、モロッコインゲンがたくさん採れて、知り合いの方にもお裾分け。キュウリの一番手は、そろそろ終わりで、二番手もあまり実を付けなくなりました。ピーマンは四株育てていますが、つやのある緑の色が鮮やかで、食欲をそそります。
昨日は、MSさんの個展を見てきました。油絵のほかに、静物や風景を描いた水彩もあり、とても魅了
されました。このモチーフには、その色彩いがいには無いという感じの色遣いで、圧倒されました。とても品のよい絵で、お人柄を感じます。そういうわけで、刺激をうけて、今日は、さっそく野菜の絵を描いてみたというわけです。MSさんの技を盗みたいものです。

2007年7月7日土曜日

木立の中で2

同じ場所から、後ろを振り返って描いた一枚。明るい日差しが草原を鮮やかに見せている。今日は、不思議なことに蚊にも刺されずに気持ちよく過ごしている。そういえば、今年は、あまり虫が多くないように思う。空梅雨のせいだろうか。

木立の中で

新宿御苑でスケッチ会。薄暗い林の中から、明るい彼方を描く。こんな絵のモチーフがあったとは、とても驚きだ。題材は、何処にでもあるということ。見えているものを丁寧にうつしとるのがスケッチ。私のスケッチは、まだ、其の緒についたばかり。まだ見ぬ処をめざして、この道を突き進もうと心を新たにしている。

2007年7月6日金曜日

アイルランド・ディングル半島の初夏

ディングル半島 Dingle Peninsulaは、 映画『ライアンの娘』の舞台にもなった風光明媚なアイルランド島最西端の地。この地は、現在となっては数少なくなったゲール語を話す地域のひとつだそうだ。「ライアンの娘」は、「旅情」(1955) 「戦場にかける橋」(1957)「アラビアのロレンス」(1962)「ドクトル・ジバゴ」(1965)などの名作を残した英映画界の巨匠デヴィット・リーン監督の作品だそうです。私は、まだ、この映画を見ていませんが、ぜひ、見てみたいと思います。


2007年7月1日日曜日

南の島・八重山13

石垣の牛のことについては、前にも書きました。とても美味しいと言われていますが、私は、小浜島のホテル・はいむるぶしで、バイキング料理の一品として食べた味しか分かりません。おいしいと言えば
おいしいし、普通の牛肉のようにも思います。でも、きっと美味しい店で、それなりのお金をだして食べれば美味しいのかな。

南の島・八重山12

石垣島の港から、川平湾へ向かう道の風景です。