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2010年7月31日土曜日

マルシェの賑わい


フランスのレザンドリーという小さな町に着いたのは,まだ昼前のこと。
町の中心に近いところだろうか,マルシェと呼ばれる市場が開かれている。近郊の町からも運ばれてくるのか,野菜や果物など,生鮮食品の店が目立つ。もう,昼に近いこともあって,人の賑わいは落ち着いたような感じだ。軽トラックで,広場の中まで入って,その荷台も店先に早替わりと云ったのも楽しい。
これから,この町で数時間を過ごすことになっているが,どんなものに出会えるか期待がふくらんできた。とりあえず,サンドイッチでも食べて腹ごしらえをしよう。フランスの旅で,最初にスケッチしたのも,この町だ。



30.July.2010.   P6  透明水彩 ダーマート



2010年7月28日水曜日

狭山公園にて

狭山公園にて


春先に狭山公園を訪ねた折にスケッチしたものに,最近になって彩色。
西武線の線路が土手の上を通っていて,下まで続く斜面に,オオイヌノフグリが咲き広がっている。何としても絵にしたいと思ってスケッチしたのを思い出す。

春先のひと時しか見られないものの一つです。



09.Apr.2010-28.July.2010  ダーマートグラフ  透明水彩   画用紙    P6



2010年7月27日火曜日

パリの街角・モンマルトル




モンマルトルの丘で午後を過ごして、地下鉄の駅に戻る途中で出合った風景。
観光スポットの一つとして知られている「洗濯船」の近くだったようだが、そのことにホテルに帰ってきてから気がついた。フランスの写真家ウジェーヌ・アジェが撮った通りもこの辺りだったのだろうか。

午後も3時を過ぎると、急に風が涼しく感じる一日だった。



27.July.2010  SM ダーマートグラフ 画用紙  透明水彩 

池鯉鮒の町並み


4月に愛知県の知立を訪ねて旅をしてきたときに、現地でスケッチした1枚。
彩色は、そのあとしたわけだが、古い町並みがまだ残っているところで、昔はこのあたりを「池鯉鮒」と呼んでいたようだ。町名変更に伴い、現在の愛知県知立市に入っているが、古い建物などには、この地名が残されていて、何か当時の雰囲気を忍ばせる。近くには、池鯉鮒大明神の社があり、その横にも長い坂がある。起伏の多い土地のようだ。



04.Apr.2010-27.July.2010  ダーマートグラフ  画用紙   透明水彩  P6 

2010年7月25日日曜日

ジベルニーの庭



クロード・モネが晩年をすごしたジベルニーの家を訪れたのは、4月27日のこと。ここを訪ねるのは初めてで、始めに庭園の中を散策した。
手入れが行き届いていて、季節ごとに花を楽しむことができるという。散策のコースが紐で区分けされていて、その中を奥へ進むとモネが当時住んでいた家が今でも残されている。この季節にしては、暑い日で、木陰で一休み。窓の下の日陰の暗い中に、色とりどりに咲き乱れている花々を描いてみた。



25.July.2010.  F6  レタリングペン 水彩  マーメイド水彩紙



2010年7月22日木曜日

木組みの家Ⅱ・オンフルールにて


前に描いた「木組みの家」をSMサイズに描きなおしたもの。

構図は変わってないが、少し引いた構成にしたので、家の二階部分を画面に取り込むことができた。細い通り道の奥を少し描きこみ、右側の家の壁の色を変えた。

前作よりも、少しだけ賑わいのある雰囲気になっているだろうか。

同じモチーフで、違った構図や構成を使い雰囲気の違うものを描いていく。これも、これからやっていきたいことの
一つだ。


25.Apr.2010-22.July.2010  画用紙  SM  透明水彩  ダーマートグラフ





2010年7月20日火曜日

木組みの家・オンフルールにて




オンフルールに三泊して、あちこちと歩きながらスケッチしたうちの1枚。
オンフルールは、フランスのノルマンディー地方にある古い漁師町だったが、現在ではフランス有数の観光地になっている。

今から30年近く前に、ここを訪ねたときには、まだ今ほど、観光客で賑わっているという感じがなかった。
旧港周辺が有名だが、今回は、丸二日の滞在ということで、ゆっくりと見ることができた。旧港を挟むようにして東西に家並みが続いているが、これは、西側の一角にある木組みの古い家を描いてみた。イギリスのケルト文化の影響を受けているのか、同じような建物が幾つも続いている。外側からはうかがい知れないが、概観を見た感じは、古い時代と時間を感じさせる重厚な建物が、今の時代にも残されていることに驚かされる。



25.Apr.2010-20.July.2010 ダーマートグラフ 画用紙   透明水彩  P6





2010年7月17日土曜日

モンマルトルのレストラン





地下鉄のPIGALLE(ピガール)駅を降りて、モンマルトルの丘を目指して歩き始める。もっている地図を頼りに、とにかく高い方へと歩きながら、気に入った場所を見つけては、スケッチをする。大通りから坂道を登り始めて間もないところに、赤い壁のレストランがある。ちょうど昼時になっていたのか、テラスで食事をとる人が多い。
ヨーロッパの国はどこでも、夏の季節に素肌を出して戸外を楽しむ人が多い。太陽の光を楽しむ季節のようだ。
夏にはまだ早いが、パリの4月の日差しも強い。暑い日差しをさけて、日陰になっている場所から描いてみた。
奥に背の高いアパルトマンが続いていて坂道の途中から急な階段になっているようだ。



28.Apr.2010-17.July.2010   SM  透明水彩  画用紙   ダーマートグラフ





2010年7月15日木曜日

利尻富士・香深にて



礼文島の香深港に近い旅館「かもめ荘」に泊まることになった。
フェリー乗り場がある港から歩いても、10分ほどの距離だったが、ツアーのバスで荷物と一緒に運んでもらった。
この旅館のあたりは、静かな島の雰囲気をたたえていて、海越しに利尻富士の姿がくっきりと見える。天候が続いてくれるといいが・・・。早速、翌朝、あたりを散歩してみた。旅館のある並びに、小さな小屋が建っていて、以前は、漁具など入れていたに違いない土間に、今は小さな車が入っている。車庫にしているらしい。その小屋の硝子窓に、なんと利尻富士の姿が、しっかり映っているではないか。
私のために、描いてくれとばかりに、用意されていたような風景が、目の前にあった。
これは、やはり描かなければ申し訳ない。左右が反対になった利尻岳の姿と、小さな漁船やら漁具やら、遠くの電柱なども、しっかりと納まっていて、何かガラス窓全体が大きな額縁のように見えてきたのが面白かった。



29.Jun.2010-15.July.2010  ダーマートグラフ 透明水彩   画用紙  P6





街角のBAR



パリのセーヌ左岸、13区に「ヴィット・オ・カイユ」という地区がある。
パリの中でも石畳の通りが残っているところは、少なくなったようだが、ここには今でもそれが残っている。敷き詰められた石畳はだいぶ古くなっていて、でこぼこしている。車にとっては、通りにくい道も、そこに住む人にとっては昔の雰囲気を伝える貴重なものだろう。
古き良きパリの下町の様子を色濃く残しているようだが、とにかくカフェやバールの数がやたらと多い。オカイユ地区の中でも、少し中に入ったこの通りの店には、地元の人の姿が多いように感じる。昼食にと立ち寄ったBARの中から見える通りの眺めを描いてみた。

以前描いたものと、同じところだが、これは、窓ガラスを額縁に見立てて、通りの向こうの風景を描いたもの。





28.apr 2010-15.july.2010  SM ダーマートグラフ 画用紙  透明水彩

2010年7月9日金曜日

利尻島・ペシ岬付近





六月の末に、北海道の礼文島と利尻島に出かけてきた。
礼文島の花トレッキングをしてくるのが目的だったが、天候に恵まれて、礼文からの海越しに、利尻富士の雄大な姿を見ることができた。

礼文の花は、島の成り立ちと周辺を流れる海流や気候の影響で、高山でないと見られないようなものが、手近なところから眺めることができる。トレッキング初心者の自分にも十分に楽しめる貴重な島だ。花トレッキングのガイドを勤める方たちも、山歩きと花観賞のマネーを篤く語っていて、自然を大事にしている姿勢がうかがえる。

礼文に二泊したあと、利尻に渡り、泊まったホテルの近くの海岸を散歩しながら見つけた風景を描いてみた。利尻富士の殆どが雲に覆われていたが、それもまた雰囲気があった。

磯の香りのする朝の時間を楽しむことができた。



09.July.2010  P6  ダーマートグラフ 透明水彩  画用紙