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2009年12月19日土曜日

樹のある風景2



近くの公園に出かけて描いてきたものです。紅葉の時期でしたが、季節を少しさかのぼって描いてみました。
大きな公園の中をいろいろ歩きまわって、陽も傾き始め、ふと見上げると、それまで気づかなかった光景が見えてきました。 


逆光の中に見えるもの。陽の光を透して輝きを放つ木々の緑、順光では得られない色がそこにあります。同じ樹でも、見る方向を変えて見直してみると、全く別の世界がみえてきます。


そんなことは、絵画の世界では当たり前のこと、至極当然、何の目新しさもないようなものでしょう。しかし、「見れども見えず」という言葉の通り。今まで、おそらく何百回余りも見ていたであろう、そんな風景が、まったく新しいものに見えてくるということがあります。


歳をとっていくのも、そんなに悪いことではないかもしれません。絵を描くという目で、改めて身の回りを見渡していくとどこにでも、絵にできるものがありそうな感じがしています。




16.Nov.2009   F1    ダーマートグラフ   透明水彩