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2011年7月31日日曜日

昼下がりの広場

シチリアのチェファルーの町の中心にあるドゥオーモ広場の昼下がり。
少し遅めの昼食をとる人たちで賑わっている。ドゥオーモ広場は,海の
方向に傾斜していて,林檎のようなものを落としたら,どこまでも転がっ
ていくようだ。
椅子に座っている人も,きっと傾斜を体で感じているはずなのに。
このレストランで注文した野菜サラダの味が忘れられない。シチリアの若
者の間でも,お昼は野菜サラダで済ます人が多くなったと聞く。



18.Apr.2011-31.July.2011 P6  ダーマートグラフ
透明水彩  画用紙


2011年7月29日金曜日

井田集落の夏

3年前の夏に,家族で西伊豆の西浦,井田,戸田の辺りにでかける。
井田の民宿に泊まった翌朝,部屋の窓から眺めをスケッチしたもの。

今年また家族で出かけたが,3年の間に井田海岸が整備され,防波堤
で釣りをしている人の姿をみた。この海岸は,岩場で海水浴には向か
ないが,だいぶ綺麗になっていたのには驚いた。海岸沿いに並んでい
る松林の姿だけは,変わっていない。

01.Aug.2008.-29.July.2011 F4  ダーマートグラフ
透明水彩  中目

2011年7月27日水曜日

日曜日の午後

シチリア島のタオルミーナから,バスで30分ぐらい山に入った
ところにその町はあった。急勾配の坂道をバスがあえぎながら
上り詰めたところに,小さな広場がある。
展望はこの上ないところだが,観光客相手の店があるだけで,
あとは,住宅がひっそりと固まりあって建っている。広場から少し
降りたあたりに,小さな可愛い店が何軒かある
。教会らしい建物の前で,三階たての細長いレストランを描いて
みた。カステルモーラ(CastelMora)というその町で,一時間
ほどすごしてから,また,タオルミーナに戻ることにした。



24.Apr.2011-27.July.2011  F6 オリオン・ソフトウーブ
レタリングペン  透明水彩




2011年7月26日火曜日

午後の広場

カステッラマーレ(Castella Mare)の広場に車が無造作に
停められている。
どこからどこまでが道で広場なのか,はっきりとした区切り

もなく,もちろん歩道も無い。野菜を売る店の箱が幾つも
台の上に並べられた中に,大きなズッキーニがあったり,
アーティチョークがうず高く積まれていたりする。
だいぶ日も傾いてきたが,広場に集まる人が,あとを絶た

ない。


16.Apr.2011-26.July.2011 P6  ダーマートグラフ
透明水彩  画用紙




ラグーサの家並み

ラグーサ(Ragusa)の町は,二つの高みからできている。
片側の高みからは,対岸の崖沿いに続く家並みが良く見え
るし,一番低いところにある広場から,もう一つの高みへ
と上がっていくと,今までいた町並みが見えてくる。坂道が
至る所にあり,石段がどこまでも続く。
車を移動手段に使うようになってだいぶ便利になってきた
ろうが,路地を歩いていると,石段を登ってくるお年寄りの
姿を目にする。
風景は,申し分の無い街だが,住んでいる人にとっては,
過酷な環境だろう。
ラグーサのCORSO MAZZINI通りからの眺めを描いた1枚。



21.Apr.2011-26.July.2011 P6   ダーマートグラフ
透明水彩   画用紙




2011年7月21日木曜日

タオルミーナの入り江

シチリアのタオルミーナ(Taormina)に泊まり,翌朝近くの入り江まで
散歩にでかける。浜辺には,ボートの用意をしている人が一人仕事
をしているだけで,他に人の姿はなく,前日の賑やかさは,嘘のようだ。
小さな入り江の波打ち際には,人の歩いた跡があるだけで,静かに

波が寄せる。今日の穏やかな一日の始まりだ。


24.Apr.2011-21.July.2011 F6   レタリングペン
透明水彩  マーメイド紙




2011年7月17日日曜日

イソラ・ベッラ(美しい島)

シチリアのタオルミーナ(Taormina)に泊まる。ホテルの前の道を
海沿いに暫らく歩いていくと,イソラ・ベッラ(isola-bella)という,
小さな入り江がある。映画の撮影に使われて人気スポットになった
ようだ。静かな浜辺がひっそりとあって海岸からは,綺麗な島が
よく見える。,朝の散歩には絶好の場所だ。
イソラ・ベッラとは,イタリア語で「美しい島」という意味。



24.Apr.2011-17.July.2011  ソフトウーヴ紙(オリオン)
F6  レタリングペン 水彩




ピアッツァ・アルメリーナの午後Ⅱ

ピアッツァ・アルメリーナで描いた1枚。町の下に畑が広がっていて,
その辺りから小高い丘の上にある町を見上げるようにして描いた。
暑い日で,日陰が少なく,この時も道沿いのガードレール越しにス
ケッチしたが,余りにも日差しが強いので,移動することにしたくらいだ。



20.Apr.2011-17.July.2011.   P6
ダーマートグラフ   透明水彩

ラグーサの古い家(シチリア)

シチリアのラグーサ(Ragusa)の町で見つけた古い家。
石畳の道を登っていくと,急に左手下に,その家はあった。
まるで,絵に描いてくれと云わんばかりの雰囲気で,描か
ずに居れなかったのを覚えている。
人通りの少ない狭い道の上から見下ろしで,暫らく描いて
いるうちに,その家の住人が帰ってきて,スケッチブックを
覗き込む。
思わずこちらもイタリア語で挨拶をかわすと,どうだ,いい
家だろとばかりに,にっこりと笑いかけながら,二言三言,
言葉をかけきた。扉の錠前を開ける音がして,中に入って
いくと,また,静けさが戻ってきた。



22.Apr.2011-15.July.2011  P6     ダーマートグラフ  
画用紙    透明水彩




2011年7月14日木曜日

シヴィホフの思い出Ⅲ


「水の映りと空」の習作の一つとして描いたもの。
チェコに旅して見た風景を描いてみた。



12.July.2011.   P6   ダーマートグラフ  水彩



2011年7月13日水曜日

シヴィホフの思い出Ⅱ

「水の映りと,空」を描くための習作として描いたものの1枚。
前回は,ラウニーのカートリッジペーパーに描いたが,今回は
他の水彩紙を使ってみた。
カートリッジペーパーは,淡い彩色をほどこすと,軽やかな
スケッチの感じがでるが,今回の水彩紙は,水の含みも良く,
重ねて塗っても,画面が波打たずに仕上げることができた。
ダーマートグラフとの相性も抜群だ。



13.July.2011    P6  ダーマートグラフ 
透明水彩   画用紙




2011年7月7日木曜日

ピアッツァ・アルメリーナの午後

シチリアの港町チェファルーから,山岳都市ラグーサに向かう
途中で,ピアッツァ・アルメリーナ(piazza-Armerina)という町
に立ち寄る。
町中に車を留められなかったので,遠く離れたあたりから,町

の遠望を描くことになり,それぞれが,思い思いに場所をさがし
て散る。
わたしは,中腹からの眺めは足場も悪く,近くの農場の犬が
警戒して先ほどから啼きはじめたので,下まで降りることにし
た。高い丘の上に築かれた町の下は,畑が広がっている。
道の片隅でスケッチしていると近所に住む人が車で通りかか
り,覗き込んできて,暫らく話をする。イタリア語がよく分からな

いが,「いい所だろ」などと云っているようだ。
天気が良過ぎて日に焼けそうだが,畑の続く斜面の道から,
この辺りを描いたものの1枚。



20.Apr.2011-07.July.2011  P6 ダーマートグラフ
透明水彩  画用紙




2011年7月6日水曜日

チェファルーの朝

シチリアのチェファルー(Cefalu)から,次の宿泊地に向かう朝,食事の
前に町の中を散策しながら描いた1枚。
前を通るたびに気になっていた場所で,幸い,人通りも少なく落ち着い

て描くことができた。
シチリアに限らないが,ヨーロッパの街を歩いていると,道と店の敷地

との境が分からないときがある。道が客商売をする店の一部に使われ
ていることが多い。道だけでなく,広場のような公共性の高い?と思れ
る場所でも同じで,レストランの椅子やテーブルが堂々と並べられている。
道や広場を人や車が通れて,店も商売に利用できる。お互いが共に成

り立つ暮らしが自然にできているところが羨ましい。
小さな町のことで,お互いが顔見知りで,昔からの知り合い。そんな環境

が,長い間に馴染むような仕組みを作ってきたのだろう。
この場所も,そんな街の一角だ。



20.Apr.2011-06.July.2011   P6   画用紙
ダーマートグラフ  透明水彩




2011年7月5日火曜日

カッカモの町並み

シチリアのカッカモ(Caccamo)という町に居たのは,わずかに数時間
のことだが,復活祭の祭りをやっていて,ちょうど見ることができた。
なにやら賑やかな声がするので声のするほうへ行って見ると,衣装を
まとった少年が馬に乗って,村の教会に行くところだ。
町中の人が集まってきたのかと,教会前の広場に大勢の人の姿。祭

りが終わって,出発の時刻も近づき,腰を下ろして仲間が集まるのを
待つ間,目の前に見える風景を描いてみた。


17.Apr.2011-04.July.2011   ダーマートグラフ
透明水彩  画用紙