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2010年6月24日木曜日

季節を遡って




アルシュのブロックタイプの水彩紙を買い置きしてあったのが、目に入り、急に何か描きたくなった。春先に庭で咲いていたチューリップを描いてみた。
家内がここ何年か球根から育てているが、春先に庭をぱっと明るくしてくれる。
花に限らないことだが、自然の中で育つ植物は、実に見事に無駄が無く、そのものでなくてはならない形と色を楽しませてくれる。
実は、庭先には、「柏葉紫陽花」が狐の尻尾のようなふさふさとした花塊を広げているのだが、前から描こうとしてまだ実現していない。

柏葉紫陽花には背を向けて、まとまりのいいチューリップを選んだわけだ。えり好みしないで、何でも描ける技術を身につけないと・・・?!


24.June 2010   F6  アルシュ水彩紙 300g  ラフ   レタリングペン  透明水彩









2010年6月21日月曜日

紫陽花


21.June 2010

P6 ダーマートグラフ  透明水彩

紫陽花の花が盛りの時期、紫色に輝く花の塊は、雨降りの日に似合うような気がする。
程よい光を浴びてすっくと伸びていく生命力を感じる花だ。

2010年6月11日金曜日

石畳の小路


パリ15区の「ブラッサンス公園を訪ねた日に描いた1枚。

朝から近くの「ノミの市」をぶらぶらしてから、ブラッサンス公園まで足を伸ばすことにした。公園の前を通る「サントス・デュモン通り」を横に入った辺りに、静かな住宅街がある。アパートの多いパリでは、珍しい一軒家が立ち並んでいる。ここにも石畳の小路が残っていて、それをぜひ見てみたいと思ったからだ。

私有地のようで、人通りも殆ど無い閑静な雰囲気を感じながらスケッチしてみた。

01.may 2010-11.june 2010 SM  ダーマートグラフ   画用紙  透明水彩

2010年6月10日木曜日

街角のBARから


パリのセーヌ左岸、13区に「ヴィット・オ・カイユ」という地区がある。

パリの中でも石畳の通りが残っているところは、少なくなったようだが、ここには今でもそれが残っている。敷き詰められた石畳はだいぶ古くなっていて、でこぼこしている。車にとっては、通りにくい道も、そこに住む人にとっては昔の雰囲気を伝える貴重なものだろう。

古き良きパリの下町の様子を色濃く残しているようだが、とにかくカフェやバールの数がやたらと多い。オカイユ地区の中でも、少し中に入ったこの通りの店には、地元の人の姿が多いように感じた。

昼食にと立ち寄ったBARの中から見える通りの眺めを描いてみた。

28.APR 2010-10.JUNE 2010  SM ダーマートグラフ  画用紙   透明水彩

2010年6月9日水曜日

パッサージュを抜けて



パリのルーブル美術館に近い「パレ・ロワイアル」の中庭を北の外れまで
歩いたあたりに、「ギャラリエ ヴィヴィエンヌ」というパッサージュ(抜け道)
がある。パリでは、古くからのパッサージュが残っているところが、今では、
少なくなったようだが、ここは、その一つ。
想像していたよりも何か綺麗になってしまっていて、落ち着かない気分に
なった。ガラスの天井窓から外の明かりが降り注いで、通りは雨の日でも
結構明るい。
中庭のように広くなっているところには、オープンカフェが店を開いていて、
歩き着かれた足を休めるのにはいい。パリの街には、至る所にカフェがあり
ゆったりと時間を過ごすことができる。

30.Apr 2010-09.June 2010  F6  マーメイド水彩紙  
荒目  ペン  透明水彩