携帯端末からも「最新作」をご覧いただけます

2009年6月15日月曜日

ドュルヴュイの街並2




ドュルヴュイの街をくまなく歩きながら、終日スケッチを楽しんだ。
この日は、地元のケーブルテレビ(地方局)の取材が入っていて、朝からそのスタッフが、この街にやってきていた。何か、この地方に絵を描きに来る日本人の旅行客が珍しいのか、それとも、ここベルギーでも「日本ブーム」とやらの影響があらわれているのか、その意図はよく知らない。
ツアーの計画を立てるときから、現地の観光業者を通じて取材の申し込みがあったようだ。
ベルギーでは、フランス語がよく使われていて、インタビューの主も、フランス語できいてくる。添乗員で来ていた若い女性を除いて、私たちの全員がフランス語は話せない。英語を操る人が二人いたが、あとは、もっぱら日本語で受け答えをすることになる。クルーも後半諦めたのか日本語で、話してくれていいということになって、身振り手振りで答えることになった。
午前中いっぱい、絵を描いている様子を取材してから、昼食のビヤーハウスまで付いてきて、其の様子を映していたが、帰国後、その動画(ビデオ)が現地のテレビ局から放映されたという話を聞いた。インターネットのサイトでも見ることができて、旅行の良い思いでになった。


08.may.2009. マーメイド 荒目  ペン  透明水彩


2009年6月12日金曜日

ベギン会修道院近くの運河



ベルギーのブルージュ滞在3日目。少し雨模様だったが、前日も行ったベギン会修道院へ朝から行くことにした。修道院前の道から南側に伸びる小さな運河の様子が気になっていたからだ。
朝早かったせいもあって、まだ観光客でそれほど混んではいない。中庭を見た後で、もう一度運河の見える場所にもどって描いたのがこの一枚だ。
奥に架かる小さな石造りの橋の向こうに木立がけぶったように見えている。水面に映った影を揺らすように水鳥が泳ぎ回る。まるで、自分の姿を描けといわんばかりの様子で、描いていて笑ってしまうほどだ。
その場で彩色までして仕上げることができた。

12.may.2009.  F6  ペン  透明水彩



2009年6月3日水曜日

ドュルヴュイの街並1


ドュルヴュイ滞在2日目。石畳の小道を歩いていくと、緩やかな坂を上がりきったところに「聖ニコラス教会」がある。小さな街にもかかわらず、大きな屋根を乗せた立派な建物だ。
教会のところで道は二つに分かれ、左手を行くとウルト川に架かる橋に出る。右手の道を下りていくと街中を巡って広場へともどるようになっているらしい。
角の洋服店から教会をふりかえるようにして見ると、屋根越しに尖塔が見えてきた。店の横から、曲がりくねった道筋と背後に見える教会をいれて描くことにした。
時折、小雨がぱらつくような天気だったが、雨の合間に陽が射してきて、梢の先が明るく輝いて見えた。


08.may.2009.  F6   マーメイド水彩紙   ペン  透明水彩