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2008年11月15日土曜日

リアルト魚市場裏の運河



ヴェネツィア4日目は、朝から霧がかかっていて曇り空の天気だった。サン・マルコ広場の船着場から水上バス(ヴァポレット)に乗って、リアルト橋を目指した。案の定、橋は霧の中に包まれていて、その全容は見えず、大運河(カナル・グランデ)の水面も定かでないほどだった。
ワインの岸辺を歩きながら、細い路地を巡って、古の隊商宿の面影をたのしんだ。一回りしてから、リアルト市場の面影を残す、サンジャコモ教会の辺りから、魚市場を周辺を散策した。朝早くから、野菜や果物を売る市が立っていて、大勢の買い物客で賑わっていた。隣にある魚市場でも、近海の海で取れた海産物が所狭しと並べられていて、見たことも無いような魚介類の姿を目にした。価格も比較的安いように思う。
きちんとした身なりをして地元の人たちが店の主と談笑しながら買っていく姿を眼にした。この辺りは、イスラームからの物品も陸揚げされて取引されていた歴史もあり、活気と猥雑さの中に人々のエネルギーを感じさせるものが残っているように思う。

2008.10.09.   F8   
オリオン・ソフトウーブ水彩紙
   ペン   透明水彩