携帯端末からも「最新作」をご覧いただけます

2008年7月2日水曜日

ピーピー・レ島の夏

2000年の夏、家族でタイへ旅行したときに見たピーピー・レ島の眺めを描いたもの。
ピーピー・レ島は、プーケット島から船で5~6時間のところにある無人島で、ダイビングには人気の所のようだ。私たちは、シュノーケリングを楽しんだが、海中には大きな潮のうねりがあって、思うように泳げなかった。水中メガネから見える海底は、はるか20メートルもあるかの深さで、不気味な黒い岩肌に覆われていて、じっと見ていると吸い込まれそうになり、怖い感じがした。
この辺りの島は、波の侵食でえぐられ、水面近くが凹んでいる形をしている。わずかに見える白いビーチまで泳いでいこうとしたが、先ほどのうねりに引き戻されて、結局、上陸できなかったのが残念だ。

2000年制作  72.71×51.5cm  アルシュ  鉛筆  透明水彩