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2008年5月30日金曜日

フォート・デ・ルッシー・ビーチ4

                                     図17

これまで何回か描いているビーチの様子を、今回は下書き無しで、アクリル絵の具で描いてみた。
ハワイの風景は、日差しが強いせいか、色彩が強烈で、透明水彩では何か物足りない感じがする。コントラスのはっきりした仕上がりにしたいという思いもあってアクリルでやってみることにした。また、アクリルでも、透明水彩絵の具のような「水彩技法」が使えるか、試してみたいという気持ちもあった。
試してみたかんじでは、透明水彩よりもはるかに乾きが速いように思う。絵の具どうしを滲ませるのも手早くやらないと直ぐに乾いてしまい、思ったように滲まない。水で溶いて薄めて使うようにし、なるべく白を使わないようにしてみたが、思ったよりも色が濃くなってしまうようで、かなり薄めないと透明水彩のような感じが出せないようだ。
乾くのが速いので、色を抜いて白くしたい所の処理は、時間との勝負だ。あらかじめどこの箇所を白くして残しておくか、計画を立てて作業を進めないといけない気がする。出来上がりは、予想通り、コントラストのはっきりした仕上がりになった。
2008.5.30.  F6  ウォーターフォード紙 300gcold press アクリル絵の具(ホルベイン)

2008年5月29日木曜日

ワイキキビーチ

オアフ島を訪れた時に、「モアナ・サーフライダーホテル」のスイートルームでひと時を過ごすことができた。予約しておいた部屋が水周りのトラブルで大層ひどい状態だったもので、クレームをつけたところ、最上階のスイートルームに通されるというラッキーなことになった。

テラスからワイキキビーチが目の前で、とても眺めが良かったのを覚えている。雨上がりの海の色が日差しを浴びて、見る見るうちに変わっていく。いつまで見ていても飽きない最高のひと時をすごした。絵にはとても表現できそうにないほど、それは美しかった。

紙を水で十分にぬらしてから、海の色をとって滲ませていく。色違いを2~3色同じようにたらしこんでいって、髪の上でそれらが互いに混ざり合っていく。下絵を描かずに、浜辺まで一気に描けあげた。紙がぬれているうちに、水を含ませた筆を何箇所か落としてやり、変化をつけたり、波になったつもりで海の中を動き回った。とても楽しい作業で、一度乾かしてから椰子の木やビーチの人影、船などを描き入れた。

2008.5.29.  F6   モロー水彩紙 粗目    185g  ガッシュ 

2008年5月11日日曜日

アンバサダーホテルからの眺め

5月1日の夕刻、成田を発って同じ5月1日の朝方、ホノルルに着く。何か1日だけ得をしたような気分だが、飛行機の中であまり眠れずにすごしたせいか体がしゃんとしない。
ノースウエスト航空を利用したが、機内の飲み物(酒類)は有料ということで、すこし驚いた。エコノミーのせいかと少し僻んだが、原油高騰の為かもしれない。お陰で酒量も制限された感じで、酒乱の乗客がいなくて良いこともあるのかもしれない。いずれにしても、ヨーロッパ線などと違って、乗務員の接客サービスはあまりよくない。表情が険しくて何か頼むのにも敬遠するような気配がある。ガムをかみながらコーヒーなど注いだり、多少体がぶつかった位では、挨拶の一つもないといった具合だ。
空港からバスに乗り、「アンバサダー・ワイキキホテル」に着いたのが昼前だった。ツアーの扱いで行ったので、思いがけず時間がかかったが、昼食までには少し時間があったので、ホテルの11階からの眺めを1枚描いてみた。
ペンで描いてから色をつけ、さらにペンとダーマトで加筆して仕上げる。
2008.5.1. F4  BBkent紙  175g ペン 透明水彩  ダーマトグラフ

2008年5月10日土曜日

フォート・デ・ルッシー・ビーチ3

ビーチ際のスタンドショップでサンドイッチとビールを買って、海が見えるテラスの席で遅い昼にする。ちょっと高い所からビーチを見下ろすようになって、とても見晴らしがいい。浜辺で日光浴を楽しむ人やビーチ沿いの道を行き交う人たちを見ながら1枚描いてみた。
2008.5.4.  F4  BBkent紙  175g   ダーマトグラフ  透明水彩

2008年5月9日金曜日

フォート・デ・ルッシー・ビーチ2

同じビーチからのダイヤモンドヘッドの眺め。実際には、浜辺に海水浴を楽しむ人たちの姿があったが、それはあえて描かないでおいた。百数十年以上も前のビーチの雰囲気はこんな様子だったかと思う。
下書きをせずに、絵の具と筆で、山の稜線を描いて下に広げ、それがまだ濡れているうちに浜辺の木々の緑を滲ませてみた。乾いてから、海を水平線からビーチへと塗り、同じようにブルー系の色を滲ませる。波打ち際は、砂の色と波の色を重ねるように描き、砂浜の濃い部分をダーマトで加筆し、最後に船を描き入れる。空は、稜線がはっきりするように、その部分は白い雲にする。
椰子の木陰で描き始めて30分程で仕上げた1枚です。
2008.5.4.  F4  BBkent 175g  透明水彩  ダーマトグラフ

2008年5月8日木曜日

フォート・デ・ルッシー・ビーチ1

ホテルの前の通りをわたり、大きな公園を通り抜けて行くと、一番近いビーチがある。フォート・デ・ルッシー・ビーチだ。ビーチと通りの間に広がる大きな公園が気持ちよい。この公園の中を歩いていくと、見たこともないような形をした木々にたくさん出会った。その中の一つ、おそらくガジュマルの木というのか、ツルのようなものが枝から垂れ下がっている不思議な木を見つけた。芝生の向こうに続く椰子の間にはマリンブルーの海が見えた。ここでは、下書きなど一切せずに、絵筆と絵の具だけで、手前の木から始め、海まで一気に描いてみた。大まかな色の形ができてから、あとから必要なところ(二本の大木)だけ、ダーマトの線を入れて仕上げた。
2008.5.4.  F4  BBケント紙  175g   透明水彩  ダーマトグラフ

アラワイ運河の朝

ワイキキビーチの通りを少し西に行ったあたりのホテルに宿泊する。朝、6時に起きてすぐ裏にあるアラワイ運河沿いを散策する。すでにジョギングする人やカヌーの練習に汗を流す人がいる。運河沿いの遊歩道から遠くの橋とその後ろの高層マンションらしき建物が水面に陰を落としている。ハワイにきて思うのは、なにか空気が違うようで身も心もリフレッシュする感じに包まれることだ。特に朝がいい。やしの木を初め南国の植物がいたるところにあり、昼間の日差しの中で、涼むのに格好の木陰をつくってくれる。海からの潮風と、山からの冷気がとけあって、なんとも空気がやさしい。
2008.5.4. F4  BB KENT 175g  ダーマトグラフ  透明水彩

2008年5月7日水曜日

アラワイ運河の朝

身内の結婚式のため、5月1日からハワイ・オアフ島に旅行する。3日目の朝、ホテルの裏手を流れるアラワイ運河を散策しながらスケッチしたうちの1枚。7時前にも関わらず、日差しが目に眩しいほどだ。青空が見えるのに急に小雨が降り出し、山の上にかかる灰色の雲がいっそう幻想的に見えてきた。下流に向かって二つ目の橋を渡り、川岸の道を進むと変わった形の木々の向こうに3つめの橋が見えてきた。あの橋の向こうは、海岸に続いているはずだ。
2008.5.4.  F4  ラングトン紙  300g荒目 ダーマトグラフ