ハルシュタットの湖畔に並ぶボートハウス。夏の賑わいを終えて、ひっそりと静まり返っている。広場に続く道の上にも、その傍らの木々の上にも、そしてボートハウスの屋根にも今年一番の雪が降り積もり、クリスマスイブの夜を迎える準備は整った。
2007.12.19. SM ペン 透明水彩
2007年12月19日水曜日
ハルシュタットのクリスマス Hallstatt-1
2007年12月10日月曜日
ヴィットルキアーノの路地
スケッチ旅行の三日目。イタリアのボマルツォから車で30分程のところにヴィットルキアーノという村がある。岩山の上に石積みの家が立ち並び、中世の山岳都市として開かれた所のようだ。村の入り口に石造りの門があり、それをくぐると、中世そのままの佇まいで狭い道を挟むように家々が立ち並んでいる。道は村の中を一周してまた元の門のある広場に出るようになっている。しばしスケッチをしていると、村の作り酒屋(地元で取れる葡萄からワインを作っているらしい)のご主人と奥さんらしき二人に出会い挨拶を交わす。しばらくして、先ほどの女性がワインのボトルを手に持って現れて、私に、くださると話しかけてきた。片言のイタリア語で礼を言って頂くと、「どこから来たのだ」と言うので、日本からスケッチに来たと話す。思いがけない贈り物に人情の厚さを感じてしまった。ワイン蔵と思われる場所のロゴだけは写してきたが、肝心の住所と名前を聞き忘れてしまった。機会があれば、お礼の手紙など出そうと思う。とても古くからの村のようで、玄関に繋がる石段の角が擦り切れているのを発見して驚いた。年月の長さとそこで営まれた人々の暮らしぶりが伺われるように思う。とても静かな路地だった。
2007.10.12. F6 モロー水彩紙荒目 ダーマトグラフ 透明水彩
2007.10.12. F6 モロー水彩紙荒目 ダーマトグラフ 透明水彩
2007年12月9日日曜日
落葉
2007年12月5日水曜日
トスカーナの丘
2007年12月3日月曜日
ボマルツォ遠景
イタリアのローマから北に車で2時間ほど走った所にボマルツォという小さな村がある。日本からの観光ツアーでは全くといっていいほど立ち寄らない土地だ。中世の城塞都市(山岳都市)の一つでこの辺りには、そうした村がいくつか散在しているようだ。ローマの空港についてチャーターしたバスに乗り、走ること2時間。夜遅くに、ボマルツォに着いた。辺りは真っ暗でどこに家並みがあるのか定かではない。農場が経営するホテルの主人が軽トラックで我々一行を村の広場まで迎えに出てくれていた。宿のホテル(日本で言うコテージ風の建物)につくとライトアップされた村の建物群が暗闇にポッカリと浮き出ているように見えた。2日目は朝から一日ボマルツォの村を描く。添乗員が交渉してくれて、地元の旧家の庭先からボマルツォの村が一望できる場所でスケッチすることができた。断崖絶壁の上から眼下に町並みが望める最高のポイント。柵も何もない場所で足を滑らせたら一巻の終わり。添乗員が代表で責任を問わない誓約書を書かされた理由が分かる。そこでスケッチした内の一枚、屋根の色だけはつけて帰国してから仕上げた。
2007.10.11. F6 モロー水彩紙荒目 ダーマトグラフ 透明水彩
2007.10.11. F6 モロー水彩紙荒目 ダーマトグラフ 透明水彩
マナローラ遠望
マナローラの通り
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